[四国八十八ヶ所霊場・第73番札所・我拝師山出釈迦寺]
(御本尊)釈迦如来
(御本尊の真言)のぅまく、さんまんだ、ぼだなん、ばく
(住所)香川県善通寺市吉原町1091
(電話番号)0877-63-0073
(御詠歌)まよいぬる、ろくどぅ衆生、すくわんと、とうとき山に、いずるしゃかでら
弘法大師7歳のとき、仏道にはいる証を得ようとして481メートルの倭斯濃山の頂に立ち 「仏道に入り、衆生を救わんとする我が願い、成就するものならば霊験をさもなくば、賭したこの身を諸仏に奉げる」
と念じて截りたつ断崖から身を躍らせた。
と、落下する大師の下方に紫雲がたなびき、蓮華の花に座した釈迦如来が出現
「一生成仏」
の宣を授け、大師の願いは叶えられたといいます。
そこで大師は、出現した釈迦如来の尊像を刻んで御本尊とし、出釈迦寺と命名の寺をその麓に創建すると共に、 得た霊験から山号を我拝師山と改称されました。
大師が命をかけた霊蹟は捨身ヶ嶽禅定といい、寺より18㌔ほど登った山の断崖に奥の院としてあり、 麓の寺と共に衆生済度発願の根本道場として残っています。