[四国八十八ヶ所霊場・第49番札所・西林山浄土寺]
(御本尊)釈迦如来
(御本尊の真言)のぅまく、さんまんだ、ぼだなん、ばく
(住所)愛媛県松山市鷹子町1198
(電話番号)089-975-1730
(御詠歌)十悪の、わがみをすてず、そのままに、じょうどの寺へ、まいりこそすれ
天平年間、恵明上人によって開基されたお寺であり、御本尊の釈迦如来は行基菩薩の作です。
往昔、孝謙天皇の祈願所であった頃の寺域八丁四方に及び、六十六坊の末寺をもっていましたが、 応永4年の兵火で焼失、以来寺運は衰退、荒廃していたのを文明13年になって領主、河野家によって再興されました。
現在の本堂はその時のもので、唐様式の代表作建築として重要文化財に指定されています。
また、このお寺には浄土宗の開祖、円光大師、二世聖光上人、三世良忠上人の自作象があり、 それが三蔵院の院号になっています。
そのほかに、民衆の聖として里人から慕われた空也上人像があります。
これは天徳の頃、上人が三年間このお寺に留まったときの自刻作だといわれています。